こんにちは！
野菜ソムリエプロ・やすながひろきです！
今回は食生活のあれこれと題して【脂質とビタミンB2】について紹介します！
・脂質の役割や脂肪酸の種類
・コレステロールとは具体的になにか？
・ビタミンB2について
などなどをお話しします！
脂質
脂質は3大栄養素に数えられる身体に大切な栄養素の1つです！
脂質の主な役割は効率の良いエネルギーの供給で1gあたりにつき9㎉のエネルギーを作ります（同じくエネルギー供給を担う炭水化物は1gあたりにつき4㎉）。
炭水化物はブドウ糖に代謝されてエネルギーになりますが、脂質は脂肪酸グリセリンに代謝されてエネルギーになります。
※代謝は体内の物質が異なる物質へと化学変化をすることです
効率の良いエネルギー供給源の脂質ですが、胃の中での滞在時間が長く（消化するのに時間がかかる）ため、胃の負担が大きく「胃もたれ」などの原因となります。
また過剰な脂質は中性脂肪となり肥満など生活習慣病の原因にもなります。
油脂類の種類
脂質は主に油脂類から摂取される栄養素です。
ここでは油脂類について見ていきましょう。
・油･･･常温で液体。不飽和脂肪酸（酸化しにくい・悪玉これスレロールを抑制）
・脂･･･固体。飽和脂肪酸（酸化しやすい・悪玉コレステロールを増やす）
油脂類の違いは液体と固体の違いのほか飽和脂肪酸の違いにもあります。
※酸化とは物質が酸素と結びつく＝錆びることです。体内で酸化した物質や細胞はほかの細胞にもダメージを与えるので酸化とは簡単に言うと老化につながります。
・不飽和脂肪酸･･･酸化しにくい・液体の油（サラダ油・オリーブオイルなど）
・飽和脂肪酸 ･･･酸化しやすい・固体の脂（肉の脂身・ラード・バターなど）
コレステロール
不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを抑制する働きがあり、飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
ではコレステロールとはどの様なものなのか？
ここではコレステロールについて見ていきましょう。
「コレステロールは生活習慣病の原因になる」とマイナスイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
コレステロールは生理活性物質の産生に必要な構成成分です。
生理活性物質は生きていくために必要な化学物資のことで「食べたものから栄養やエネルギーを作るもの」「免疫となるもの」「成長を促すもの」など身体に大切なものばかりです。
コレステロールは生理活性物質の起点となる物質なのです！
次に善玉コレステロールと悪玉コレステロールの違いについて
・善玉コレステロール･･･体内にたまった悪玉コレステロールを肝臓へと運ぶ
・悪玉コレステロール･･･体内にたまると動脈硬化や心筋梗塞などの原因となる
コレステロールは油とたんぱく質が結合した「リポタンパク質」の形をとります。
善玉と悪玉の違いはリポタンパク質の比重の違いで、比重が重ければ善玉、比重が軽ければ悪玉になります。
コレステロールを減らすのではなく「善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす」ことを意識するのが大切です！
ビタミンB2
脂質は身体を動かすエネルギーであり、脂質に含まれるコレステロールは生きていくために必要な物質を産生しますが、脂質ばかり摂っていては中性脂肪の蓄積で肥満症などの原因となります。
そこで脂質が体内で必要な物質になるための代謝をサポートするのがビタミンB2です！
ここではビタミンB2について見ていきましょう。
ビタミンB2はリボフラビンと言う成分名です。
ビタミンB2は脂質代謝の促進のほかエネルギー代謝やアミノ酸の代謝などに関与します。
エネルギー代謝は炭水化物に関わる作用でアミノ酸代謝はたんぱく質に関わる作用なのでビタミンB2は3大栄養素（炭水化物・たんぱく質・脂質）すべての代謝をサポートします！
そのほかにもビタミンB2は高コレステロール改善薬にも配合されています。
・コレステロール生合成抑制（コレステロールを作るのを抑える作用）
・コレステロール異化・排泄作用（余分なコレステロールを分解したり体外に出す作用）
・中性脂肪抑制作用（中性脂肪を作るのを抑える作用）
これらの作用を期待して配合されています。
悪玉コレステロールは血管を通って体中に蓄積されます。
血管の中コレステロール（血中コレステロール）が多いと末梢血行障害（手足の冷えや痺れ）として表れることがあります。
この症状を和らげるために服用するのが高コレステロール改善薬です。
ビタミンB2はエネルギーの産生や身体作りに広く役立つ栄養素です。
不足すると「口内炎」「口唇炎」「舌炎」を起こします。
また不足状態が進むと「成長障害」も引き起こしてしまいます。
ビタミンB2は主にレバー・牛乳・卵類などに含まれます。
まとめ
今回は脂質とビタミンB2について見てきました。
・脂質はエネルギーの供給を行う
・油脂類は油は液体・脂は固体の違いのほか脂肪酸の違いもある
①不飽和脂肪酸･･･酸化しにくい・悪玉コレステロールの抑制
②飽和脂肪酸 ･･･酸化しやすい・悪玉コレステロールを増やす
・コレステロールは生理活性物質の産生に必要
・ビタミンB2は脂質のほか炭水化物やたんぱく質の代謝をサポートする
油脂類のうち、オリーブオイルや魚油など不飽和脂肪酸を含むものをたくさん摂り、コレステロールを増やす肉などを避ける人が多いのではないでしょうか。
肉には不飽和脂肪酸が含まれますが、身体作りに大切なたんぱく質も豊富です。
また必要な脂質を液体の油だけで補うのは難しく身体にも負担が大きいです。
やはり油脂類もどちらか一方だけではなくバランス良く摂ることが大切です！
「食べる」ことは「人を良くする」ことです！
最後まで読んでいただきありがとうございました！
やすながひろき
